行政機関や金融機関が集中する中区について詳しくみていきましょう。中区はビジネス街や繁華街のほか、中南部の山手エリアに住宅地が広がっています。海岸側は全て埋め立てられて自然海岸は無く、北は新港・山下公園などの観光地、南は埠頭・製油所などの重化学工業地帯です。
行政・経済としての中区
横浜市のみならず神奈川県で見ても行政機関や金融機関が集中する中区。ビジネス街としても発展し、湾岸エリアは倉庫や工場が多くあります。雑誌やテレビ、映画の影響から多くの人は「観光地」としてのイメージを抱いていますが、中区は行政・経済の中心という面もあります。
中区の人気スポット、横浜中華街
中区と言えば、やはり「横浜中華街」は外せません。中華レストランや中国の食材、お土産などが買える雑貨店、占いなど、約0.2平方kmのエリア内に600軒以上の店が軒を連ねています。国内のみならずアジアでも最大の規模を誇るもので、神戸南京町、長崎新地中華街、とともに日本三大中華街の1つです。中区山下町一帯に所在し、広東・北京・上海・四川など本場の中国料理を幅広く堪能できます。横浜中華街には現在、10基の牌楼(門)が建っており、東門にあたる朝陽門の付近に、中華街コンシェルジュの資格を持つスタッフが常駐するインフォメーションセンターがあります。インフォメーションセンターは「ChinaTown80」と名付けられ、中華街に関する様々な情報を入手可能。初めて横浜中華街に訪れる方はこちらに立ち寄ってから観光するといいでしょう。
都会にいながら緑を感じる癒しのスポット
中華街から徒歩10分弱の距離にある「山下公園」は、港を行き交う船や、ベイブリッジの眺めがロマンチックな公園で、観光客だけでなく地元の人からも愛されるスポットです。数多くの記念碑などがありますが、代表的なものは米サンディエゴ市から贈られた「水の守護神像」で、童謡で馴染みの深い「赤い靴はいてた女の子の像」や「かもめの水兵さん」の歌碑などもあります。
山下公園の近くには「湊の見える丘公園」「アメリカ山公園」もあり、園内はのんびり安らぐのにおすすめ。都会にいながら木々を感じる癒しのスポットが中区にあります。
ドラマや映画でおなじみの赤レンガ倉庫
横浜には明治~大正の煉瓦造建築が残っており、中でも有名なのが有名なのが「横浜赤レンガ倉庫」です。ベイブリッジや大さん橋を一望できる海に面したロケーションのため、連日多くの人が訪れます。イベント広場ではドイツビールの祭典、横浜オクトーバーフェストやクリスマスマーケット、屋外アイススケートリンク「Art Rink in 横浜赤レンガ倉庫」など、さまざまなイベントが季節ごとに催されています。夜になると赤レンガ倉庫がオレンジ色にライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気が魅力的です。
野球だけじゃない!横浜スタジアム
野球好き(特に横浜DeNAベイスターズファン)にとって外せないのが「横浜スタジアム(横浜公園)」で、関内駅からアクセスしやすい立地です。横浜スタジアムのある横浜公園は日本野球発祥の地であり、1896年に日本初の国際試合が行われた歴史もあります。スタジアムは野球だけでなく、サッカー、アメリカンフットボールなど野球以外のスポーツや、コンサートなど多様なイベントにも利用されています。
(以下2022/04/16追記)
大観覧車が目印の「よこはまコスモワールド」
JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から東方向へ徒歩約10分、横浜市中区のみなとみらい地区にある都市型遊園地で、運営会社は泉陽興業株式会社。1989年の横浜博覧会の開催時に、『コスモワールド子供共和国』という施設として、大観覧車と一緒に出店され、博覧会が終了してからも継続運営された施設です。
入園料は無料。フリーパス制度はなく、アトラクションはすべて購入チケット制という、今どきでは珍しい遊園地。未来的な遊空間をテーマとした「ワンダーアミューズ・ゾーン」、水辺のカラフルな街並みをイメージした「ブラーノストリート・ゾーン」、子ども向け遊具を集約した、おとぎの島を連想させる「キッズカーニバルゾーン」の3つのゾーンから構成されています。ジェットコースターや、急流すべり、3D、4Dを駆使したアトラクション、お化け屋敷などがあり、大人から子どもまで楽しめそう。
また、泉陽興業株式会社が日本初の常設都市型ロープウェイ 「YOKOHAMA AIR CABIN」 の運行を2021年4月にスタート。 桜木町駅と新港ふ頭を結んでいます。総延長は635 m、乗車時間は約5分、定員は8名。遊園地の行き帰りにも、楽しめるスポットです。